【副業が続かない】収入アップのために大事なことを専門家が解説 (2023年2月15日)

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2021年にパーソル総合研究所が実施した調査によると、副業をしている人は全体の9.3%です。

これは政府が副業・兼業の促進に関するガイドラインを出し、いわゆる副業解禁となった2018年と比べて、1.6ポイント減少。副業はあまり広がっていないようです。

収入UPへの期待がかかるのに、なぜ日本では副業が広がらないのか。

パーソル総合研究所の小林祐児研究員は、収入UPだけを目的にするのは危険だと指摘。経済格差が広がる可能性を指摘します。

「副業」に挑むにあたり大事なことは?

副業解禁の2018年から副業をする割合は低下

---なぜ実際に副業している人っていうのは多くないのでしょうか。

すごくシンプルにお答えすると働く側にあまり時間がないからということがあげられます。
日本の長時間労働は国際的に非常に長いということがかねてから言われておりますが、実はコロナ禍によって経済活動が下がり、長時間労働も一旦とても下がりました。しかしその後、コロナ禍から回復していく中で長時間労働も戻ってきてしまっています。
今年に入って特にインバウンドが復活したことで飲食とか宿泊業を中心にかなり人手不足になっており、副業の募集案件自体は結構多くなっています。しかし実態として働く側には余裕がなく、副業に時間を回すことが出来ない状況が続いています。

---これまで副業をしていたが今はしていないという人の割合が、現在副業をしている人よりも多い割合になっていましたが、これも時間が取れなかいという事が影響しているのでしょうか。

副業を始めてみて一番多くなる問題は過重労働になります。働きすぎ、忙しくなりすぎる問題です。副業は、個人として業務を受けていくので頼まれたことをどんどんやってしまう、断れないという問題があります。
また、先ほどあったような副収入として収入アップを狙ってもそれほど時給で換算すると割が良くないということもよくあります。

---あまり良くないというのはどうしてなのでしょうか。

副業の案件自体は結構ありますが、簡単に誰でもできるようなお仕事ですと、時給単価が低いということになります。
もちろん時給が高い案件もありますが、そこに求められるスキルは相応に高くなってしまいます。
そして、スキルを持っている人は市場には少なく、本業でも忙しい方が多くなっています。
そのため、簡単かつ高い時給の割のいい副業を探すことは、意外と大変になっております。

本業への不満などネガティブな理由で始めると続かない場合も

---副業で求められている個別のスペシャリストというのがなかなかいないということですと、今その副業を続けている人はそういった方が多いということでしょうか。

元々、副業解禁の大きな目的としては個人のキャリアを充実させることが挙げられます。単純な収入の補填を第1の目的とはしないで、キャリアの成長やスキルアップが得られるような副業を行うことが充実したものになります。
逆に言えば本業の仕事に不満がある、会社に不満があるというようなネガティブな理由で始めた副業は、本業への還元も少なく下手すると離職に繋がってしまいます。

政府が副業解禁をした当初の目的はキャリアアップやスキルアップが含まれていたかと思いますが、それを目的として副業を行っている方のほうが結果的にうまくいっているってことなのでしょうか。

そうですね。副業を始めた方で非常に多いのは、目の前の今のメインの働き方、目の前にある仕事だけをやっていると視野が広がっていきません。そのため、副業という別の環境に身を置くことによって仕事の幅や、目線の広がりを感じる方が非常に多いと思います。

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